科学をもっと身近に感じてほしい

有薗 賢志(ありぞの さとし)

就職後、2020年から科学実験講師のボランティアをスタートし、小学生たちと大小100種類以上の実験を実施。

こどもたちと科学の接点をもっと増やしたいという思いで、2024年4月に科学実験教室「ジツガク」を大阪府堺市で立ち上げ。

はじめまして。科学実験教室「ジツガク」代表の有薗です。

私は小学生のころ、地元の学研教室に通っていました。当時は勉強が好きでも嫌いでもなく、「いかに早く帰るか」だけを考えて猛スピードでプリントをこなしていました。

その教室で月に1度「科学のタマゴ」という学研出版の科学実験キットを使って先生やほかの生徒と実験や工作をしていたのですが、その日だけは本当に楽しみに通っていました。

「これとこれをつなぐとなぜかこれが動く」「これとこれを混ぜたらなぜか色が変わる」

目の前でくり広げられる科学の神秘に心を奪われ、時間を忘れて楽しんだのが懐かしいです。

おそらくその経験が大きく影響して、大学は工学部に進学しました。同じ工学部の同級生と話していると、「自分も実験教室に通っていた」「大学主催の実験イベントに参加してた」など、幼少期に少なからず科学実験に触れる経験をしている人が多いことが分かりました。

そのとき、「大学で理系に進むようなやつは根っからの科学好きなんだな」と思ったのです。

大学の研究室で実験に明け暮れる毎日の中で、「もっと科学実験を身近に体験できるような場や機会があればいいのに」と思うようになりました。

そんな思いを胸に、就職後、科学実験講師のボランティアをはじめました。学童での授業の一環で自由にやっていいということだったので、小学生たちといろいろな実験を行いました。

ありがたいことにこどもたちはすごく楽しそうに授業に参加してくれて、保護者の方からもとても評判がよかったです。

もちろん科学に興味のあるこどももそうでないこどももいたと思いますが、彼らと実験をしていて「もしかするとこどもは生まれながらにみんな科学が好きなんじゃないか?」と思うようになりました。より正確に表現すると「ヒトは生まれながらに好奇心のかたまりなのではないか?」と思ったのです。

そしてそれが、幼稚園や学校、現実社会での生活をこなすうえでどんどんと削ぎ落とされていってしまうのではないか、、と。

もしそうであるならば、少しでもこどもたちの好奇心を壊さないように、できる限り好奇心を刺激するような体験を提供したいと思うようになりました。そんな思いを胸に、2024年にジツガクを立ち上げました。

科学実験をしたからと言って、学校の成績が上がる訳ではありません。受験でいい結果を残せるようになる訳ではありません。それでも、幼いうちに知的好奇心を最大化しておくことは、こどもの人生にとって大きな意味をもつはずだと信じています。

目に見える結果を約束できるコンセプトではないので伝わりにくいかもしれませんが、こどもたちの大事な素養をサポートするパートナーとして伴走していきます。

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